ISOの内部監査とは?内部監査の目的も解説!

公開日:2023/06/15  

ISO内部監査という言葉を聞いたことは、あるでしょうか?内部監査というと少し怖いイメージを持つ方もいるかもしれませんし、緊張感があると思う方もいるかもしれません。内部監査は業務をしっかりと行っているかを確認する、とても大切なものです。今回は、そんなISO内部監査について目的と合わせて見ていきます。

ISO監査とは?

ISO監査というのは、ISO規格での内部監査のことをいいます。ISOは国際標準規格の策定を行う機構で、スイスに本社がある、非営利法人となっています。

そのような標準規格をもとに内部監査を実地し、企業の不正や不祥事問題を未然に防ぐとともに企業の業務や効率を確認しています。内部監査は、客観的に評価していくので、損得なく評価を行うことができます。

ISOの内部監査では、顧客満足度の向上やマネジメントシステムの運用状況、システムの適合性や有効性についても、判断できます。定期的に内部監査を実施し、業務がISO規格に合っているかどうか、組織の目的・事業の目標に対する達成度、現状、効果、業務効率の向上を確認できます。

また、不正行為の予防などの観点からも、業務が適切に行われているかを調査します。業務が計画的に進められ、その結果となる記録が計画と一致するかどうかも確認します。

内部監査は、一見抜き打ちテストのようで必要性を感じないと思う方もいるかもしれませんが、内部監査を行わず、不正をそのままにしてしまうことで、もっと大きな問題になってしまうことや、業務改善に生かすチャンスがなくなってしまうことになります。

そのため、内部監査は企業にとっても、とても重要で大切なことなのです。

内部監査と外部監査はどう違うのか

内部監査のほかに外部監査という言葉も聞いたことがあるかと思います。ISO規格を取得運用し続けるためには、内部監査だけではなく、外部監査を受ける必要があります。

外部監査では、組織内部では発見しにくい部分の指摘を受けることができることや、ISO目線での指摘を得られるというメリットがあります。

内部監査では、日常的に発生する問題点の発見や、再発を防止できます。組織内の内情を知っている人間が行うので、問題点の発見や改善の対策がいち早くできます。

外部監査は、第三者機構で行うので、企業の社会的な信用にもつながっています。また、監査のマンネリ化を防ぐ目的もあります。改善点を知ることができれば、業務の効率や問題点・課題の洗い出しとして、現状を見直すことができる、とてもよい機会になります。

また、不正をなくすという意味でもとても大切なものになっています。内部監査は外部監査がある、1~2か月前に行うことが多くなっています。外部監査の監査計画に合わせて行い、外部監査に備えた、内部監査の実行という企業が多くなっています

内部と外部では、監査する人物、組織が異なってくるのです。内部だけでは、甘さも出てしまいます。それをなくしたのが、外部監査なのです。

内部監査の目的と目的達成のためのポイント

ISOの内部監査の目的は、最初に説明した通り、顧客満足度の向上や組織目的、事業目標に対して、マネジメントシステムがちゃんと運用しているかどうかを判断することが目的です。

内部監査の目的を達成するには、前回の外部監査での指摘事項への対応をしっかりと行えているのか、対応に漏れがないのか、実地記録に不備がないかを確認することが大切になっています。

また外部監査のための内部監査では、外部監査に適応した内部監査が必要になります。もちろん内部監査で改善できることは、早急に対応し、外部監査に備えます。

内部監査や外部監査にはよいイメージを持っている方が少なく、とくに直接働いている方は荒探しをされていると感じてしまうこともあります。

企業はその点に考慮し、あらかじめ内部監査や外部監査の目的や、それで得られる効果などを周知しておくと、内部監査も外部監査も滞りなく円滑に行うことができ、社員の意識向上にもつながります。

外部監査も内部監査も現場を知り、改善が得られるとても、よい機会なので、企業や職場をよりよく、働きやすきするためにも、社員が一丸となって対応を改善する必要があります。

顧客満足度も上がることで、会社の信用や期待も向上するという、とてもメリットの多いことなので、どちらも大切だと心にとめておきましょう。内部監査・外部監査に偏見を持たず得られるものが多いと思って対応しましょう。

まとめ

外部監査も内部監査もとても大切なものになっています。内部監査は外部監査をクリアするために行うことが多く、内部監査で指摘された箇所は外部監査までにクリアにしておくこと、前回外部監査で指摘されたことを改善していくことで、外部監査をスムーズに終えることができます。

外部監査は、企業の社会的信用だけではなく、職場の働きやすさや意識向上にもつながります。内部監査の目的を明確にし、それによってもたらされる効果を明確にすることで、モチベーションの維持やモチベーション向上にもつながります。

どちらも業務改善につながるとても重要なことなので、しっかりと行うことが大切です。

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ISOプロの画像 引用元:https://activation-service.jp/iso/lp/
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