ISO27001とはどういうもの?取得するべき企業をご紹介!

公開日:2023/03/15  

企業に関する取り組みのとき、何かと名前が出るのがISOです。そのISOの中でも、情報セキュリティに関係するのがISO27001です。もし、ISO27001を取得していないと、業界での取引ができないことがあるといわれています。では、ISO27001とはどんなものでしょうか。今回は、ISO27001とは・取得するべき企業について詳しくご紹介します。

ISO27001とは

ISO27001とはどんなものでしょうか?こちらでは、初心者の方でも分かりやすいように、ISOから順番に、ISO27001について詳しくご紹介します。

ISOとは?

ISOとは、スイスのジュネーブに本部がある非政府機関です。ISOは、International Organization for Standardizationの略称のことです。ISOの意味は、国際標準化機構という意味になります。

ISOの目的とは?

ISOの目的は、国際的に通用する規格を決めることです。ISOが決めた規格のことをISO規格といいます。ISO27001もISO規格の1つです。

ISO規格が決まるとどうなるのか?

ISO規格が決まるとどうなるのでしょうか?こちらではクレジットカードの例でご説明します。

たとえば、クレジットカードのサイズをISO規格で決めたとします。すると、ISOに加盟している世界のどの国であっても発行されるクレジットカードはすべて同じサイズになります。これが、ISO規格が決まるということです。

ISO27001とは何か?

ISO27001とは、情報セキュリティに関するマネジメントシステムのことです。もっと簡単にいうと、ISO27001とは情報セキュリティに関するやり方の見本ということです。

つまりISO規格とは、ひな形を規格することになります。まとめるとISO側は、企業はISO27001を見本にして情報セキュリティに関するマネジメントシステムを構築してくれ、ということをいっています。

ISO27001の目的とは?

ISO27001の目的は情報に関する次の3つの項目をマネジメントし、守り、有効的に活用する仕組みを作ることです。

機密性:機密性とは、情報がほかに漏れないようにすること

完全性:完全性とは、情報の改ざんがないようにすること

可用性:可用性とは、情報を使いたいときに使える状態にすること

以上の3項目を実現することがISO27001の目的です。

ISO27001を取得するべき企業

企業はISO27001を取得することで、ISO27001の規格に適合していることを国際的に認めてもらうことができます。それにより企業はISO27001の取得が必要なビジネスに参入することが可能です。では、どんな企業がISO27001を取得するべき企業なのでしょうか。こちらで詳しくご紹介します。

①情報・通信サービス業

1つ目は情報・通信サービス業です。情報・通信サービス業は、個人情報や企業の機密情報を扱う業種です。そのため、高いレベルでの情報セキュリティマネジメントシステムを構築していることを証明する必要があります。よって情報・通信サービス業はISO27001を取得するべき企業です。

②人材派遣業

2つ目は、人材派遣業です。人材派遣業は、採用しているすべての派遣労働者に関する個人情報を持っています。そのため、個人情報がほかに漏れないように堅牢な仕組みを作って守っていることを証明する必要があります。よって人材派遣業はISO27001を取得するべき企業です。

③金融業

3つ目は、金融業です。金融業は、お金を借りているすべての借主に関する個人情報・各種ローン情報・クレジットカード情報・過去の借入履歴などを持っています。そのため、これらの情報がほかに漏れないようなセキュリティの高い仕組みを作って、防衛していることを証明する必要があります。よって金融業はISO27001を取得するべき企業です。

ISO27001を取得するメリット・デメリット

ISO27001を取得すると、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?こちらで詳しくご紹介します。

メリット①情報セキュリティを構築している証明になる

メリットの1つ目は、情報セキュリティを構築している証明になることです。ISO27001は、国際基準の情報セキュリティマネジメント規格です。

そのため、ISO27001を取得していると世界中のあらゆる企業や団体から、情報に関するセキュリティの高さを信用してもらうことができます。ISO27001を取得していることと、取得していないのとでは信用度に雲泥の差があります。

メリット②情報セキュリティが明確化できる

メリットの2つ目は、情報セキュリティが明確化できることです。極端にいうと、ISO27001を取得していないと自社に都合がよいように情報セキュリティを構築することが可能です。そのため、言葉は悪いですが不明確なシステムが構築されてしまうことがあります。

ところがISO27001を取得していると、理念・手順・ルールなどがはっきりしています。情報セキュリティに関するすべての仕組みが明確化されるので、効率的な運用が可能です。

デメリット手間がかかる

ISO27001を取得するデメリットは、手間がかかることです。全体像を理解したり、手順・ルールをおぼえたり、文書化して提出しなければなりません。そのため、ある程度大きな企業でないと業務負担が増えて対応が困難になることが予想されます。

ISO27001を取得する方法

ISO27001を取得するには、どんな方法で取得すればよいのでしょうか?こちらで詳しくご紹介します。

ISO27001の取得スケジュール

ISO27001は、一般的に次のスケジュールで取得することが可能です。

①ISO27001取得までの計画を立てる

②自社で情報セキュリティマネジメントシステムを構築する

③ISO27001を見本にして自社で運用する

④社内チェックして、トップへの報告をする

⑤審査を受ける(一次審査)

⑥審査を受ける(二次審査)⑦ISO27001の認証取得を完了

まとめ

今回は、ISO27001とは・取得するべき企業についてご紹介しました。正直ISO27001は、ISO規格の中でも取得が難しく手間がかかる規格です。ただし取得すると、世界からの信用度が各段に上がります。ぜひ取得してみてください。

現在、ISO27001の取得をご検討中であれば、ISO取得コンサルタント会社比較サイトをご覧になることをおすすめします。本記事が、ISO27001とは・取得するべき企業について詳しく知りたい方に届けば幸いです。

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ISOプロの画像 引用元:https://activation-service.jp/iso/lp/
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