サーベイランス審査って何?審査の目的やポイントについて解説

公開日:2023/04/15   最終更新日:2023/05/30


ISOは国際的な規格であり、この企画を取得することで会社の信用を高められます。さらに、規格を維持し続けるためにサーベイランス審査を受け続けることで社内体制の整備を図ることができます。今回はISOのサーベイランス審査の内容やタイミング、審査のポイント、サーベイランス審査が行われる理由などについて解説します。

ISOのサーベイランス審査とは?

ISOのサーベイランス審査とは、ISOの取得後も要件を満たし続けているかをチェックする審査のことで、1~2年おきに実施されています。審査機関によっては維持審査や定期審査の名称で呼びますが内容は同じです。

審査概要

ISOの認証を取得するとき、基準を満たすためのルールをつくります。そして、そのルールに従って業務を行った後に審査会社から2回の審査を受けて合格すると、ISOの認証を得られます。しかし、ISO取得後も同じ水準を維持しているとは限りません。

そこで、定期的にルールが守られているか確認し、品質の維持につとめています。つまり、取得した当初と同じ水準で会社のシステムが維持されているかについてチェックするのがサーベイランス審査であるといってもよいでしょう。

主な審査内容

サーベイランス審査では、適宜実施されている内部監査の実施状況や現在発生している問題点の洗い出しを行います。それらの問題に対しどのように対処しようとしているかについても確認されます。現在企業に寄せられているクレームの内容や対応についてもチェックされます。もちろん、審査の最重要目的であるマネジメントシステムの運用状況確認も行われます。

サーベイランス審査のタイミングと審査のポイント

サーベイランス審査はISO認証を取得した組織で定期的に実施される審査です。ここでは、審査のタイミングと審査ポイントについて解説します。

審査のタイミング

サーベイランス審査はISOを取得してから1年以内を目安に実施されます。その後の審査については、具体的な実施間隔はISOを取得した組織や監査機関によって異なります。通常は年1~2回の頻度で実施されますが、第三者からかなり大きなクレームが寄せられたときや規格の大幅変更が発生したとき、システムを大幅に変更したときなどに臨時の審査が行われることがあります。

審査のポイント

サーベイランス審査で調べられるのは以下のポイントです。

・マネジメントシステムの運用状況
・ISO規格の要件に適合しているかの確認
・改善活動の進捗状況

ISOを取得する際、企業はこの基準に適合するためのマネジメントシステムを策定し、監査機関のチェックを受けています。審査では認定された仕組みに則った運営が継続し、実際に機能しているかどうかを調べられます。

当然、規格に適合しているかどうかも審査対象となります。加えて、問題が発生したときに改善活動を実施しているかどうかなど、PDCAサイクルを回しているのかについても確認されます。

審査への対応

サーベイランス審査を受ける会社は、特に事前の準備をする必要がないとされています。しかし、必要のない不適合の指摘を避けるには最低限、以下の点に注意する必要があります。

・これまでに実施された内部監査やマネジメントレビューの確認
・前回審査で指摘された不適合への対応
・クレームの処理がどのように行われているか
・ISOのマネジメントシステムが機能しているかどうか
・問題解決に向けての継続的な活動が行われているか
・前回審査以降のシステム変更点
・ISO認証の使用方法

不備や対応漏れがある場合は、次の審査までに修正し、審査時の質問に答えられるようにしましょう。

サーベイランス審査が行われる理由

3年に1回の更新審査があるにもかかわらず、なぜ、サーベイランス審査を毎年もしくは半年に一回実施するのでしょうか。その理由について解説します。

マネジメントシステムがISOの要求基準を満たし続けているかの確認をするため

サーベイランス審査の最重要目的はISO規格に照らし合わせて定められたマネジメントシステムが、問題なく機能しているかという点です。審査時にシステムが全く機能していないようであれば、有効性がないと判断されてしまい、改善するよう指摘されるでしょう。

前回審査で指摘されたポイントが改善されているかの確認をするため

サーベイランス審査は現状チェックだけではなく、過去に指摘された問題点の改善状況についても確認されます。審査は通ったものの、その後に「要改善」とみなされたときは改善策を考え、実行しなければなりません。

まとめ

今回はISO規格のサーベイランス審査について解説しました。事前に何もする必要はないといっても、実際には書類の用意や不備がないかのチェックでかなりの時間・労力を必要とします。審査の方法や内容、工程については審査期間ごとに異なっていますので、現在のサーベイランス審査の負担が大きいのであれば、別な負担への変更を検討してもよいでしょう。複数の審査機関と相談し、自社に最も適した機関に審査を依頼することで、会社全体の効率アップやコスト削減をはかれるかもしれません。

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ISOプロの画像 引用元:https://activation-service.jp/iso/lp/
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